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第124回「産学官交流」講演会・交流会

今回は、静岡英和学院大学に協力いただき、第124回の講演会・交流会を開催いたします。多数の方のご来場をお待ちしております。ぜひこの機会に大学関係者・講演者とご交流いただき、今後の事業活動等にお役立ていただきますようご案内申し上げます。

学校 静岡英和学院大学
テーマ ヒューマンエラーの認知科学
開催日時 2019年11月26日(火)
講演会/17:00~18:30
交流会/18:45~19:45
会場 講演会/静岡市清水産業・情報プラザ 3階 研修室
交流会/静岡市清水産業・情報プラザ 7階 交流サロン
内容

講演 『ヒューマンエラーの認知科学』

静岡英和学院大学短期大学部 現代コミュニケーション学科 教授 重森 雅嘉氏

今やるべきことが十分に注意を向けて実行すべきもの(記憶の制御処理的な取り出しに基づく行為)であるのに、急がされたり、注意が他のことにそれたり、注意を向け続けられずにぼんやりしたりしたために(注意の限界)、その状況で普段よく行うパターンや簡単なパターン(エラーパターン)が無意識に実行されてしまう(記憶の自動処理的な取り出しに基づく行為)のが、うっかりミス(ヒューマンエラー)です。すなわち、ヒューマンエラーの基本的なメカニズムは、制御処理と自動処理の競合という記憶の問題と必要時間と容量、持続時間の制約という注意の問題の相互作用なのです。

このようなメカニズムを踏まえた上で普段の作業を振り返ると、ヒューマンエラー防止の難しさやヒューマンエラー防止のためのヒント(気づき)が見えてきます。

ヒューマンエラーの防止が難しいのは、普段の我々が、作業や日常生活の多くの行為の中で制御処理と自動処理の恩恵に預かっているからです。たとえば、普段繰り返し行うような行為は無意識の自動処理で実施することで、限りある注意資源を節約し、効率良く作業をしたり、生活を送ることができます。また、慣れていない行為や難しい行為も自動処理化されるまで繰り返さなくても、注意を向けて制御処理を行うことにより柔軟に実施することができます。このように普段、効率良く、柔軟に作業を行えたり、日常生活を送るためのシステムである制御処理と自動処理が、同時にヒューマンエラーを引き起こすメカニズムでもあるために、ヒューマンエラー防止は難しいのです。

講演では、上記のヒューマンエラーのメカニズムとそこから導かれるヒューマンエラーに対する「気づき」をデモ実験を交えて15個紹介します。これらの「気づき」は、今からそれを行えばヒューマンエラーがなくなるというものではありませんが、日常の作業の中でのヒューマンエラーの発生に気づくきっかけや、ヒューマンエラー防止を考える上でのヒントにしてもらいたいと思います。

専門:産業・組織心理学、認知心理学、認知科学、人間工学、ヒューマンエラー、事故防止、事故分析

【略歴】

1991年3月 立教大学文学部心理学科卒業
1997年3月 学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程(心理学)単位取得退学
1997年4月 財団法人鉄道総合技術研究所基礎研究部安全心理研究室研究員
2013年3月 公益財団法人鉄道総合技術研究所人間科学研究部安全心理研究室主任研究員退職
2013年4月 静岡英和学院大学短期大学部現代コミュニケーション学科准教授
2018年3月 立教大学現代心理学部博士号(心理学)取得
2019年4月 静岡英和学院大学短期大学部現代コミュニケーション学科教授(現職)
参加料 無料(交流・懇親会参加者は1,000円/ 軽食・飲物を用意いたします)
定員 30人
申し込み

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静岡商工会議所 産業振興課(担当: 増田、堀川)
TEL:054-355-5400 FAX:054-352-7817
E-mail:info@siip.jp

※ 大学側との積極的な交流を図るためにも、ぜひ交流会までご出席下さい。
※ 申込書にご記入いただいた情報は、静岡商工会議所からの各種連絡・情報提供に利用する事がありますことをご了承下さい。
主催 静岡市清水産業・情報プラザ(指定管理者:静岡商工会議所)
共催 新産業開発振興機構
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