新産業開発振興機構/「産学官交流」講演会・交流会

第35回（本年度第8回）のご案内を差し上げます。
今回は、東海大学開発工学部から下記のような内容でご講演いただきます。大学の一部を知ると同時に、先生方との交流も持っていただき、今後の企業活動に活かしてもらえばと考えます。多数のご来場をお待ちしております。

「学校」

東海大学開発工学部

「開催日時」　

平成19年3月7日（水）
講演会／17:00～18:45
交流会／18:45～19:45

「会場」

講演会／清水商工会議所　5階会議室
交流会／（同　上）　7階産学交流サロン

「テーマ」

講演1　『脳を若々しく、しなやかに保つ素材 -高度不飽和脂肪酸-』
開発工学部　生物工学科　榊原学　教授

2007年問題に示されるように、日本は急速に高齢化社会を迎えつつある。そこでは健康な高齢者が生き生きと暮らせることが望まれるが、これには足腰の健康は言うに及ばず、脳も健康でなければならない。脳を構成する神経細胞も、からだの他の組織と同様、加齢とともに錆びが生じ（酸化が亢進して）るために、健康なヒトでも脳機能の低下は起こる。
このような脳の生理的老化現象をいかに予防するかに注目が集まり、そのための素材として抗酸化作用のある食品が注目を集め、青魚に含まれるドコサヘキサエン酸（DHA）の効果はよく知られているところである。
近年、DHAを含む高度不飽和脂肪酸（PUFA）の補給が、抗酸化作用のほかに、より積極的に神経細胞膜の新陳代謝を進めることが想定され、PUFAを多く含む食品の摂取が脳の老化予防にも効果的であると考えられつつある。
これに関して、最新の動物実験の結果をもとに考察する。
【講師紹介】
開発工学部教授　医学博士
略歴：1975年名古屋大学大学院工学研究科修了、1980年名古屋大学大学院医学研究科修了、同年名古屋大学環境医学研究所助手、米国国立神経伝達障害卒中研究所研究員、豊橋技術科学大学情報工学系助教授歴任
専門：神経科学・生体情報工学・神経生理工学、著書・原著論文多数

講演2　『中・高年のための健康づくり -転倒に備える-』
体育学部　体育学科　光本健次　教授

医学が進歩し医療が普及して長生きができるようになりました。これは喜ばしいことですが、いま元気にしていても、年齢をとったらどうなるのかということを元気なうちに考えてみることも大切です。
健康でなくして人の幸福はありえませんが、そのためには、どんな情況にある人でも、年齢に合った体力を維持し、個人個人の生活に応じた行動能力をもって、健康に自信をもって生活していかなければなりません。歳だからといって不活発な生活を送っていれば、体力や能力は失われ、病気や障害になる可能性は高くなります。自分のからだを最小限しか使用しなくなると、筋力や心臓機能などの運動能力は著しく衰退し、運動不足のために運動不足病が懸念される人が増加してきます。必然的に増える暦年齢はどうにもなりませんが、「生理学的年齢」を運動で若く保ったり、逆に若返らせることは可能です。
生理学的年齢の指標としては、骨密度、最大酸素摂取量、筋力、柔軟性などがあります。なかでも、下肢と体幹の筋力を若く保つことが、自立した生活の基盤となるとともに、他の多くの生理学的年齢を若返らせる刺激にもなります。運動が身体に及ぼす不思議な効力を、明るい21世紀を築くためのキーワードの一つとして考えていきましょう。
【講師紹介】
体育学部教授
略歴：1973年東海大学体育学部卒業
専門：柔道指導法・体育指導法、全日本柔道連盟国際委員、海外柔道指導エキスパート、講道館柔道7段、PNFCコンディショニングトレーナー、「加齢と運動」「運動の不思議」「高齢者のための筋力運動」など講演多数

「参加料」

無料　（交流・懇親会参加者は1,000円。軽食・飲物を用意いたします）

「定員」

60名

「申し込み」

FAXまたはMailでお申込み下さい。
FAXで申し込む場合はこちら　　メールで申し込む場合はこちら
清水商工会議所　新産業振興室（担当：赤堀、白澤、見城、相磯）
(代) 054-355-5400　FAX:054-340-5117　(専用) 352-7817
mail:info@nio-s.net

※ 学校側との積極的な交流を図るためにも、ぜひ交流懇親会にご出席下さい。
※ 尚、申込書にご記入頂いた情報は、当日名簿として配布するほか、商工会議所　　からの各種連絡・情報提供に利用する事がありますことを、ご了承下さい。

「主催」

静岡市

「企画運営」

清水商工会議所・新産業開発振興機構