第64回(平成22年度第7回)のご案内を差し上げます。 今回は、前回(第57回)と同様に静岡県立静岡農業高校に協力いただき、大学研究者、企業、高校生に下記のような内容で講演や発表をしていただきます。「環境」をテーマとし会場は静岡農業高校です。講演者と交流を持っていただき、今後の活動に活かしてもらえばと考えます。多数の方の来場をお待ちしております。
大妻女子大学、アサヒビール、静岡県立富岳館高等学校
基調講演 『環境問題の新たな課題』
大妻女子大学 教授 岡島成行 氏
企業発表 『自然の恵みを明日へ〜アサヒビールの環境への取組み〜』
アサヒビール株式会社 社会環境推進部 高橋透 氏
アサヒビールは2010年1月に「環境ビジョン2020」 「生物多様性宣言」を策定し、豊かな自然の恵みを守り、 育み、次世代へ伝える活動を展開しています。 本発表では、当社の環境への取り組み事例についてご紹介させていただきます。 また、高校生を対象とした環境教育プログラム『日本の環境を守る若武者育成塾』についての活動紹介も行います。
研究発表 『光触媒再生紙チップの開発と導入について(農業実践発表) 』
静岡県立富岳館高等学校 光触媒研究班
富士山麓に位置する富士宮市は静岡県一の酪農王国として知られている。しかし一方で、酪農臭気が地域の大きな課題となっている。さらに、多くの酪農家が用いている脱臭資材・おが粉は、価格の高騰化(供給不足)が進み、おが粉に替わる脱臭資材の開発が検討されている。そこで、私たちは本課題を解決すべく、環境技術「光触媒」を活用した新たな循環型農業システムを地域へ提案し、普及活動に取り組むことにした。 解決の手法として、分解効果(光誘起分解反応)を持つ光触媒と製紙業の廃材「ペーパースラッジ」を組み合わせた脱臭剤「光触媒再生紙チップ」を製作した。臭いも1/15に抑えることができた。 完成した堆肥は、我が家や周辺農家が経営するキャベツ栽培に生かした。 普及活動にも力を入れ、北海道の酪農家や秋田県を視野に導入が始まった。 今後、光触媒再生紙チップが現場により普及される可能性や課題等についてもご紹介したい。